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Art & Bali 2026、Nuanu Creative Cityに23のギャラリーと300名以上のアーティストが集結

Art & Bali 2026が今年もバリで開催され、Nuanu Creative Cityを舞台に、アート、デザイン、文化、クリエイティブコミュニティが一堂に会しました。

Art & Bali at Nuanu Creative City
Art & Bali at Nuanu Creative City

Art & Bali 2026は、2026年9月11日〜13日、バリのNuanu Creative Cityで開催されました。第2回となる今回は、23のギャラリーと300名以上のアーティストが参加。インドネシアをはじめ世界各国から、コレクター、デザイナー、文化関係者、クリエイティブコミュニティが集まりました。

インドネシアに根ざしながら、国際的な視点を持って発展するArt & Bali。ここではアートだけが独立して存在するのではなく、アート、デザイン、クラフト、ファッション、文化、そしてビジネスがつながり合い、従来のアートフェアの枠を超えた体験を生み出しています。

23のギャラリーと300名以上のアーティストがバリに集結

2026年のArt & Baliには、バリをはじめインドネシア各都市から、ギャラリー、ミュージアム、アーティスト主導のスペース、コレクティブ、クリエイティブスタジオが参加。さらに、アジアを中心とする海外からの参加者も加わりました。

興味深いのは、Art & Baliが、すでに確立されたギャラリーや文化機関だけを集める場ではないことです。インディペンデントなアートスペース、アーティストコレクティブ、版画のプロジェクト、複数の分野を横断するスタジオまで、さまざまな活動がひとつのプラットフォームに集まります。異なるアートの実践が出会い、現代アートの多様な姿を新たなオーディエンスへ届ける機会にもなっています。

Exhibition at Labyrinth Art Gallery Nuanu Creative City Art & Bali at Nuanu Creative City Nuanu Creative City Bali

人と人が出会う「Meeting Point」としてのArt & Bali

“Art & Bali is being built as a meeting point for artists, galleries, collectors and audiences.”

Kelsang Dolma, Director, Art & Bali by Nuanu Creative City

Art & Bali by Nuanu Creative Cityのディレクター、Kelsang Dolmaは、Art & Baliを、アーティスト、ギャラリー、コレクター、そして一般の人々が出会う「Meeting Point」として育てていると語ります。

目指しているのは、単に規模の大きなアートフェアではありません。Art & Baliは「ブティック・アートフェア」として、作品そのものの質はもちろん、そこから生まれる対話や、人と人との出会いによって築かれる関係性も大切な体験のひとつとして捉えています。

そのコンセプトにおいて、Nuanu Creative Cityという場所も重要な役割を担っています。展覧会、パブリックプログラム、コレクター向けの体験など、さまざまな空間とプログラムを通して、従来のアートフェアを超える体験をつくり出すとともに、アート、デザイン、カルチャーのデスティネーションとしてのバリの存在感を高めています。

What the Body Remembers

Art & Bali 2026の開催に合わせ、Nuanu Creative Cityでは年間を代表する展覧会「What the Body Remembers」も開催されています。

展覧会は2026年9月11日Labyrinth Art Galleryで開幕し、2026年11月29日まで開催。3日間のArt & Bali終了後も、長期間にわたって楽しむことができます。

What the Body Remembers at Nuanu Creative City
What the Body Remembers — Nuanu Creative City

Bandana Tewariを主任キュレーター、Brina Paskaをアシスタントキュレーターに迎え、インドネシアとインドから26組のアーティスト、デザイナー、スタジオが参加しています。

現代アート、ファッション、テキスタイル、クラフト、デザイン、マテリアルカルチャーまで、多様な表現がひとつの空間に集結。豊かなクラフトの伝統と素材に関する知識を持つインドネシアとインドをつなぎ、現代的な視点から新たな対話を生み出しています。

Hand as Archive & Routes of Exchange

What the Body Remembersは、Hand as ArchiveRoutes of Exchangeという2つのキュレーションの枠組みから構成されています。

この展覧会が探るのは、文化の記憶や知識が、触れること、儀式、反復、徒弟制度、世代から世代へ受け継がれる技術、そして人や土地を越えて移動する素材を通じて、どのように継承されていくのかということです。

「手」は単にものを生み出すための道具ではなく、知識、技術、記憶、経験が蓄積され、それらが世代を越えて受け継がれながら変化していく場所として捉えられています。

インドネシアとインドから26組のアーティスト、デザイナー、スタジオ

What the Body Remembersには、インドネシアとインドから、さまざまな分野とバックグラウンドを持つクリエイターが参加しています。

  • A. Sebastianus — インドネシア
  • Amit Aggarwal — インド
  • Ayni — インドネシア
  • Bibhu Mohapatra — インド
  • Chanakya School — インド
  • Cinta Bumi Artisans — インドネシア
  • DIBBA — インドネシア
  • Eleven Eleven / 11.11 — インド
  • Gaurav Gupta — インド
  • Good Earth — インド
  • Hiddenland Artistry — インド
  • iyonono — インドネシア
  • Kita Bisa Design — インドネシア
  • LULU LUTFI LABIBI — インドネシア
  • Moriidesign — インド
  • Pagi Motley — バリ、インドネシア
  • Princess Pea — インド
  • Raw Mango — インド
  • re-ceremonial — インド
  • Sakde Oka — インドネシア
  • Sarita Ibnoe — バリ、インドネシア
  • Setia Cap Cili — バリ、インドネシア
  • STUDIO JEJE — インドネシア
  • TANGAN Privé — インドネシア
  • Tex Saverio — インドネシア
  • TOTON — インドネシア

クチュール、刺繍、織り、植物染め、スローファッション、儀式、素材研究、女性が中心となる職人ネットワーク、コミュニティを基盤としたものづくりまで、多様な実践を通して、「手」を記憶、規律、継承、そして変化が宿る場所として捉えています。

バリやインドネシアのテキスタイル文化と、インドのクチュール、刺繍、クラフト、スローファッションが出会うことで、伝統的な技術がどのように生き続け、移動し、現代において新たな解釈を生み出していくのかという対話が広がっています。

Bridging Dichotomies ― 異なるものをつなぐ

Art & Bali 2026のテーマは、「Bridging Dichotomies」

このテーマでは、しばしば相反するものとして捉えられる、アートと商業、伝統と実験、地域に根ざした実践と国際的な交流といった関係性を探ります。

それらを切り離すのではなく、異なる視点が出会い、互いに新しい価値を生み出すための場をつくること。それがArt & Baliの試みです。

各出展者による展示は、アートマーケットと接続する重要な要素です。その一方で、Nuanu Creative Cityの各所では、展覧会、インスタレーション、デザイン、クラフト、パフォーマンス、公開トークなどが展開され、Art & Bali全体がより広い文化的なプラットフォームへと広がっています。

Art & Bali at Nuanu Creative City Art & Bali at Nuanu Creative City Art & Bali at Nuanu Creative City

Art & Bali at Nuanu Creative City
PHOTO CREDIT: Nuanu Creative City

Nuanu Future Talks: Fashion & Art

2026年9月11日|Labyrinth Dome, Nuanu Creative City

今回のNuanu Future Talks: Fashion & Artでは、ファッション、アート、文化、素材、テクノロジーの間に生まれる新たな関係をテーマに、さまざまな対話やアイデア、視点が共有されました。

これからのクリエイティブシティ、デジタルアート、インドネシアの現代アート・エコシステムなど、幅広いテーマを取り上げ、クリエイティブ産業のさまざまな分野で活躍する登壇者が、それぞれの視点から未来について語りました。

Nuanu Future Talks: Fashion & Art at Art & Bali 2026
Nuanu Future Talks: Fashion & Art — Art & Bali 2026

主な登壇者

Irene Umar
インドネシア共和国 クリエイティブエコノミー副大臣

Bandana Tewari
What The Body Remembers 主任キュレーター
カルチャージャーナリスト/サステナビリティの提唱者

Budiman Ong
ONG CEN KUANG 創設者/クリエイティブディレクター
Jia CURATED 共同創設者

Svida Alisjahbana
Jakarta Fashion Week CEO/会長
GCM Group CEO

そのほか、多数のゲストスピーカーが登壇しました。

Nuanu Future Talks: Fashion & Artは、作品を見るだけではなく、アイデアを交わし、アート、ファッション、文化、素材、テクノロジーがどのように変化し、互いにつながっているのかを知る場として、Art & Baliの体験をさらに広げています。

サステナビリティもアートフェアの一部に

サステナビリティも、Art & Baliの運営における重要な要素のひとつです。

2025年の開催時にブース設営で使用されたHMRパネルは、2026年にも再利用されました。イベントの仮設インフラとして通常は短期間しか使われない素材を再利用することで、建設廃棄物を減らし、素材そのものの寿命を延ばしています。

こうした取り組みは、インドネシアにおけるアートフェアが、素材やインフラの使い方をより責任ある視点から考え直していくための、具体的な実践のひとつでもあります。

コレクターだけのためのアートフェアではない

Art & Baliは、コレクターやアート業界のプロフェッショナルだけを対象としたフェアではありません。デザイナー、建築家、文化関係者、ホスピタリティ業界、地域の人々、そして海外からの旅行者にも開かれています。

多様な人々が集まることで、アーティストや出展者にとっても、従来のアートフェアでは作品に触れる機会が少なかった人たちと出会う可能性が広がります。

訪れる人にとっては、バリを楽しむ新しい方法でもあります。自然やビーチ、リゾートだけではなく、アート、デザイン、クラフト、文化、そしてこの島で育ち続けるクリエイティブコミュニティを通して、バリの新たな一面に触れることができます。

アート、デザイン、カルチャーのデスティネーションとしてのバリ

バリのクリエイティブコミュニティが成長を続けるなか、Art & Baliは、バリとインドネシアのより広いアート・エコシステム、そして国際的な文化コミュニティとのつながりをさらに深めようとしています。

ギャラリー、アーティスト、デザイナー、コレクター、文化機関、地域の人々、海外からの来訪者が出会うことで、新たな関係が生まれ、アーティストのオーディエンスが広がり、地域のアートマーケットの発展にもつながっていきます。

そして、そこにArt & Baliの大きな魅力のひとつがあります。バリは単なるアートフェアの開催地ではなく、その体験そのものの一部なのです。 アート、デザイン、文化、自然、旅、そして人との出会いが、ひとつのエコシステムの中でつながっています。

Art & Bali 2026 開催概要

開催日: 2026年9月11日〜13日
会場: Nuanu Creative City, Bali, Indonesia

年間を代表する展覧会:
What the Body Remembers

展覧会開催期間:
2026年9月11日〜11月29日

展覧会会場:
Labyrinth Art Gallery

公式サイト:
www.artandbali.com

Instagram:
@artandbali