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河瀬直美さん photographed by LESLIE KEE

東京 2020 組織委員会は、国際オリンピック委員会(IOC)の決定に基づき、本日理事会にて東京2020 オリンピック競技大会公式映画の監督に河瀨直美さんが就任したことを報告しました。

【オリンピック公式映画について】

オリンピック公式映画は、20 世紀初めより、全てのオリンピック競技大会において制作されています。日本で開催された過去大会の公式映画は、市川崑氏(東京 1964 大会)、篠田正浩氏(札幌 1972大会)、バド・グリーンスパン氏(長野 1998 大会)が監督を務めました。東京 2020 オリンピック競技大会公式映画は、東京 2020 組織委員会解散後の 2021 年春に完成予定であり、その後、広く国内外で公開されます。その著作権は IOC に帰属し、IOC のオリンピック文化遺産財団管理の下、オリンピックミュージアムに収蔵されます。

河瀨直美監督コメント

このたび、長い歴史を誇るオリンピックというスポーツの世界大会を 56 年ぶりに東京で開催するにあたり、自身に与えられた役割を考える。あの日わたしの元に舞い降りて来た「映画の神様」は、スポーツを通して人々がつながり合う祭典の記録映画をこそ、この世に遺す機会を与えてくれたに違いないと、今、感じている。「時間」を記録し、「永遠」と成し得るドキュメンタリー映画の魅力を最大限に活かし、今大会の意義を世界に伝えたい。

河瀨直美(かわせ・なおみ)プロフィール

生年月日:1969 年 5 月 30 日。生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける。
一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリー・フィクションの域を越えて、カンヌ国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭での受賞多数。代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『2 つ目の窓』『あん』『光』など。世界に表現活動の場を広げながらも故郷奈良にて、2010 年から「なら国際映画祭」を立ち上げ、後進の育成にも力を入れる。2018 年、最新作『Vision』(主演:ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏)が世界公開。11 月 23 日よりパリ・ポンピドゥセンターにて、大々的な河瀨直美展が開催される。映画監督の他、CM 演出、エッセイ執筆などジャンルにこだわらず表現活動を続け、プライベートでは野菜やお米を作る一児の母。
公式サイト www.kawasenaomi.com