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Study: 大阪関西国際芸術祭2025
大阪・関西万博会場パブリックアート、大阪文化館・天保山での展示会ほか。
大阪府立国際会議場では7月20日〜アートフェア
「Study × PLAS : Asia Art Fair」

会場MAP (C)Study:大阪関西国際芸術祭2025

2025年4月13日から10月13日まで「Study:大阪関西国際芸術祭 2025」が、EXPO 2025 大阪・関西・日本と同時開催中。さまざまな国際的なアートプロジェクトを通じて展開されます。「社会へのインパクト:アート×人間×社会の関係性を探求する芸術祭」をテーマに、本フェスティバルはアートが社会に与える影響や、文化・経済の活性化における役割を探ることを目的としています。全6章で構成され、大阪・関西エリアのさまざまな会場で開催されている芸術祭は、アートと社会の関係性を深く体感できます。

「Study × PLAS : Asia Art Fair」
2025年7月20日(日)〜23日(水)

第1章:多様なる世界へのいざない〈大阪・関西万博会場内〉
EXPO 2025 大阪・関西・日本の会場内では、屋外彫刻や壁画など、13のパブリックアートが展開されています。

場内MAP PDF(拡大図)はこちら>>>

会場MAP (C)Study:大阪関西国際芸術祭2025

森 万里子
COOK
ハシグチリンタロウ
ミヤケマイ
田﨑飛鳥(株式会社ヘラルボニー)
奥中章人
中島 麦
檜皮一彦
金氏徹平
BAKIBAKI
冨長敦也
ScenNE プロジェクト(地球研)
DONECY

展示アーティスの紹介:DONECY

(C)Study:大阪関西国際芸術祭2025

私が消える場所 ─ 現実の境界に映るもの
この彫刻作品は、「見る」という行為の本質を問い直し、鑑賞者自身を現実と虚構の境界へと誘います。遠目には形がはっきりと認識できるのに、近づいたとたん、鏡面に映る自分自身へ視線が奪われ、彫刻の姿が視界から消えてしまう──これは、私たちが「現実」と呼ぶものが、主観的な解釈によって成り立っていることを示しています。さらに、この作品は光や環境を取り込み、場所や時間とともにその表情を変えていきます。一筆書きで描ける親しみやすいアウトラインの中に「存在」の深淵を宿し、私たちの視点に静かに問いかけます。──あなたが見ているものは、何ですか?

 

第2章 人・命への考察「リシェイプド・リアリティ:ハイパーリアリズム彫刻の50年」

(C)Study:大阪関西国際芸術祭2025

大阪文化館・天保山(旧サントリー・ミュージアム)は、建築家・安藤忠雄が美術館として設計し、1994年に竣工しました。大阪湾を背景に、青空に映える外観は印象的で、多様な文化の発信基地として国内外から利用され、様々な活動に取り組んでいる施設です。本会場では、ドイツの研究機関と共に、人間とは何かを問う「Reshaped Reality」展を開催。

第3章 都市とアートの関係性「思弁的な音楽 / 物語派」

キュレイター:佐久間洋司

万博大阪パビリオンディレクターの佐久間洋司氏キュレーションによる「拡張される音楽 Augmented Music」展を開催し、領域をこえて幅広い層に大きな反響がありました。 2025年は、キュレーター・佐久間洋司による「思弁的な音楽 / New Storytelling」展を開催。

● 会期:2025年4月9日(水) 〜 10月13日(月) ※放映作品は期間で変更

 

5月〜6月「調和する真空」x0o0x_×佐久間洋司
昨年末、「共に在る音楽」にて披露されたx0o0x_と佐久間洋司による「調和する真空」の冒頭をサイネージで限定公開中。

※参加アーティストと作品は、順次発表予定  >詳しくはこちら

「思弁的な音楽/物語派」の参加アーティストによる“ここしか見られないショートムービー作品”をルクア大阪館内のサイネージで放映。放映内容は期間限定。また「思弁的な音楽/物語派」のアート企画展は2025年9月にルクア大阪で開催を予定。

サイネージ公開場所:

ルクア大阪(各階のエスカレーター横)
大阪府大阪市北区梅田3丁目1-3

キュレーションは「プロダクション・ゾミア」

第4章:変容する街でのアートの可能 /あきらめへんで。釜ヶ崎アートセンター/
リサーチプロジェクト「後継者問題(仮)」

大阪市西成区の「釜ヶ崎」と呼ばれる一部のエリアは、かつては日雇い労働者の街として知られ、高度経済成長期には多くの労働者が集まる場所として栄えた。近年は高齢化や貧困、外国人居住者の増加、さらには不動産投資による地価上昇など、さまざまな社会的変化に向き合うエリアとなっている。この地で20年以上活動を続ける「釜ヶ崎芸術大学」、そして美術家の西尾美也氏が地域の高齢女性たちと立ち上げたファッションブランド「NISHINARI YOSHIO (西尾美也 + kioku手芸館「たんす」)」。この2組のアーティストによる取り組みは、この西成地域と深く結びつきながら、独自のアートの実践を展開。

さらに、築約100年の歴史を持ち、増改築を繰り返しながら昭和の面影を残す「山王ハモニカ長屋」を舞台に、プロダクション・ゾミアのキュレーションによる「喫茶あたりや」を新たに始動。現在も再生が進行するこの空間が、新たな創造と交流が生まれる場となることを目指している。

展示アーティスの紹介:kioku手芸館 たんす

(C)Study:大阪関西国際芸術祭2025

大阪市西成区山王にある元タンス店を活用した創造活動拠点です。「ものづくり」を軸とした「創造の場」が、新たな公共の場(共有空間)として、地域住民/市民のみなさんに必要とされ、支えられる場をめざして活動している。

「たんす」のコンセプト
– 地域にあるものを活かす
– 他領域との協働
– アートを媒介にする

「たんす」のめざすところ

– 創造の場作り:空き家活用した地域のサードプレイスとして
– 新しい地域福祉:ものづくり/アートを媒介として
– 新たな地域コミュニティの創出:多世代が集まる居場所の形成

(C)Study:大阪関西国際芸術祭2025

キュレイター:岸本 光大

第5章:東西南北、文化の交差する街
〈船場エクセルビル〉

Re: Human ─ 新しい人間の条件

大阪城の城下町としても栄え、日本三大繊維問屋街でもあった船場は、領事館など国際機関も多く、様々な意味で「東西南北」の文化が交差してきた街でもあり、本芸術祭でも各会場を緩やかに結ぶ要として関西のアーティストを中心に展覧会を開催。
船場エクセルビル」内に8組のアーティストが展示。

第6章:クリエイティブ・エコノミーと地球の未来

第7章:コラボーレーション

国立民族学博物館(みんぱく)

(C)Study:大阪関西国際芸術祭2025

● 会期:2025年4月11日(金) 〜 7月31日(木) ※会期が延長になりました
● 開館時間: 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
水曜日休館日※水曜日が祝日の場合は直後の平日

文化人類学・民族学とその関連分野の大学共同利用機関として1974年に創設され、1977年に大阪・千里の70年万博跡地に開館しました。建築設計は黒川紀章。2024年には創設50周年を迎え、岡本太郎の太陽の塔のある万博記念公園内の本会場は、1970年の大阪万博と2025年の本芸術祭、大阪・関西万博を時代をこえて接続する象徴的な場所。

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